内科と一口に言っても、呼吸器系や循環器系、消化器系などに細分化されており、専門分野以外では診察できないという医師も少なくありません。それは、内科という分野は臓器ごとに、膨大な量の知識を必要とするからです。1つの臓器の疾患ですらかなりの知識が必要となるため、全体を把握できるような医師は少ない傾向にあります。
診療所やクリニックの医師の場合、専門的な知識より総合的な内科の知識を求められ、大きな病院では専門的な内科の知識が求められるのが特徴です。大半の患者は、外傷がない限り内科を選択するため、内科にはさまざまな疾患を抱えた患者が訪れます。

そこで、内科の看護師は多くの患者に対応するとき、早くて正確な対応が求められるのです。また、医師の指示で医療機器を扱ったり、薬を使用したりする場合も少なくありません。実に多くの看護知識とスキルが求められるのが、内科の看護師の特徴です。
外来患者だけではなく、入院患者もさまざまな疾患を抱えています。入院患者は精神的に弱っていることも多く、そのような患者への精神的ケアも看護師の大事な仕事です。内科の看護師は、とても負担が大きい傾向にあり、時として患者を看取ることもあります。そのため、患者と一線を引けることや精神的なタフさも求められるのです。

もちろん、求められているものを備えていても、内科の看護師として活躍できるとは限りません。こちらの【内科看護師のお仕事帳】にまとめられていることをしっかりと吟味して、自分に合っているどうかを考えてみましょう。